『検証 東日本大震災の流言・デマ』読んだ
少し前まで荻上チキはちきりん女史の別PNだと思っていた。よくある話ではあるが。チキさんごめんなさい。
震災時に主にTwitter上ではびこった数多くの流言・デマを分類所蔵した本。もともとチキ氏は自身のブログにおいてデマまとめ記事をリアルタイムに上げていたので、それがまとめられて本になったものと思って頂いてよい。それらのデマに対する社会学的分析とかそういった成分は薄め。そのようなものを期待する方はこの本の中でも挙げられている以下の本を読んだほうが良い。
もっとも、これらの本に私はいずれも目を通したことがないため本の質は保証できない。
デマを収集・整理する意味としてチキ氏は「流言耐性」なるものを掲げている。曰く、昔流行したデマのパターンをある程度知っていれば今後デマが生じるような事態にも概ね正しく判断を下せるようになるのではないか、と。ワクチン療法である。
感想としてはまあこのくらい。サラッと読める本(204ページの新書ですから)なので感想も薄め。一つ思ったのは、この本の出版が2011年5月とまさに震災直後なので、少し時点を経た今からデマを俯瞰的に振り返るような本があっても良い気がする。その辺どうですかチキさん。
どうでもいい小話
チキさんは私の憧れる(?)学際情報学府の出ということでちょっとリスペクトしいる。本名は非公開のようだが、1981年生まれという情報はWikipediaにアリ。情報学府の修士までストレートで行ったとして卒業したのは2005年……
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/dissertation?type=master&thesis_id=2156
この中にチキさんの本名があるはず……! ゴゴゴゴゴゴ